[2015年4月号]メタボリックシンドロームの予防

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 内臓脂肪型肥満は、腹腔内の腸間膜などに脂肪が過剰に蓄積しているタイプの肥満です。内臓脂肪
面積が100cm2を超えているものを指し、これに相当するかどうかの簡便な目安として、ウエスト周囲
径(男性85cm以上、女性90cm以上)が使われています。


 内臓脂肪細胞からは生活活性物質が分泌されています。そのなかのひとつ「悪玉アディポサイトカイ
ン」という物質が、血圧の上昇、血糖値の上昇、中性脂肪値の上昇を促すことから、これらが高血圧、
脂質異常症(高中性脂肪、高LDL、低HDL)を引き起こし、動脈硬化へと繋がっていきます。


 内臓脂肪の蓄積を防ぐことが心臓・脳血管病をはじめとする生活習慣病の予防につながる、と考えた
のがメタボリックシンドロームの予防の概念です。メタボリックシンドロームになると心筋梗塞、脳梗
の発生率はそうでない人の36倍になります。日本におけるメタボリックシンドロームの診断には、内
臓脂肪の蓄積量の計測が必須条件で、それに加えて、血圧・血糖値・血清脂質のうち2つ以上が基準値を
超えていることが基準となっています。

 

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 弊社の定期医師訪問サービスでは、内臓脂肪肥満を中心に管理しています。訪問時にはお客様の血圧
測定や腹囲測定も行っています。上図は、あるお客様の健康診断結果データです。前々回から前回にか
けて血圧、内臓脂肪面積共に増加が認められたため、前回の健診後から弊社で継続的に健康管理を始
めました。この方は、接待などが多く、食事や飲酒を制限するのは難しかったため運動を中心に指導さ
せていただきました。毎日一時間の運動を行った結果、一年後には、内臓脂肪の面積が144.7 cm2か
ら125.5 cm2に減少し、血圧も160/99mmHgから135/86mmHgに下がりました。内臓脂肪の減少に
より心臓・脳血管病の危険性が下がります。


 メタボリックシンドロームが気になる方は、定期的に腹囲測定を行うことにより内臓脂肪肥満を管理
し、心臓・脳血管病を予防しましょう!


 上海マイツ来都健康諮詢有限公司は、医師定期訪問・駐在員健康診断・中国社員健康診断・健康セミ
ナー・日本医療サービスを提供しております。
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