[2009年8月号]上海市で、外地人へも城鎮保険が義務化!?

 

6月の終わりに、在上海・日系企業にとって、非常に重要な通知が発布されました。それは、[外来従業人員が本市城鎮従業員養老保険に加入する若干の問題の通知]です。従来は、上海市に所在する会社は、外地人(上海市以外の地域出身者で「居住証」を有しない者。大専を下回る学歴者が主)従業員に対しては、[総合保険]と呼ばれる保険料の非常に安価な保険に加入することのみが「義務」とされていました。しかし、今回の通知により、「条件付」ではありますが、[外地人従業員にも、上海人と同等の城鎮保険に加入すること]が[義務化]されることになりました。[城鎮保険]加入となった場合、最低賃金の外地人従業員であっても会社の総負担額は約3倍(247元⇒731元)となってしまいます。今回は、この通知に関して現時点で確認できている内容を[速報]として、お伝え致します。
 
【外地人従業員に対して、城鎮保険加入が[義務]となる条件】
 適用「企業」(どの保険に加入している会社かによって区分)
・[城鎮保険]のみに加入 ⇒ [義務化]が適用
・[城鎮保険][小城鎮保険]の双方に加入 ⇒ [義務化]が有力(※通知内には記載なし)
・[小城鎮保険]のみに加入 ⇒ [対象外]
適用「従業員」(以下、全ての条件に合致する従業員)
・適用となる労働契約締結時に[45歳以下]の外地人従業員
・出身地で[都市戸籍]を保有している外地人従業員
 
つまり、浦西エリアに所在する会社であれば、ほぼ全ての会社で[義務化]されることになります。しかも、通知文だけを見ると「2009年7月1日から適用」という驚くべき内容になっています。以下は、通知文が公表された6月29日に関連各所に独自で調査した内容を加えてご報告します。
 
【適用の猶予措置】
説1.「現在の労働契約が有効な期間」は、「強制」はしない。
説2.「2009年度中」は、「強制」はしない。
 
今のところ、明文化された「文書」は何ら発布されていませんが、上記2説が各所で説明されている模様です。しかし、以下2点については、各所とも共通した見解となっています。
 2009年7月1日以降に契約締結(入社)した「外地人該当者」は、[義務化を適用]
 2009年7月1日以降に契約更新した「外地人該当者」は、「義務化を適用」
 
関連各方面に問い合わせたところ「上層部から何ら説明がなされていないため、回答できない」というものが大半となっていました。今回も「いつもの通り」実施後に各種問題を集計し、後追いで「詳細規定が発布される」ことになると思われます。今後も政府筋からの情報には注意が必要です。管轄区内の労働局の見解・指導内容にもぜひ、ご注目下さい。