皆様、ご無沙汰しております。池田博明です。今回は、少し会計から離れた内容になりますが、会社経営や日々の業務にもお役に立つと思いますので、是非最後までお読み下さい。
今回のタイトルを見て、何を言いたいのか予想がつく方は、申し訳ありませんが、今月の通信はあまり役に立たないかもしれません。実はこれ、問題解決フレームワークの一つなのです。
皆様も空を見て、雨が降りそうだから傘を持っていこうかな~と、考えられたことがあると思います。このフレームワークを既に使用されているのですから、すぐに仕事に利用できます。
① 空を見ると雲がかかっていた。(事実認識)
② もう少しすれば雨が降りそうだなぁと思う。(事実解釈)
③ じゃあ、今日は傘を持っていこう!(判断)
私自身、このような問い合わせをよく受けます。「売上を伸ばしたいから中国企業と取引したいけど、中々良い所が見つからない。どこか紹介してくれませんか?」
実はこれ、よくある失敗する事例です。まず、日本では中堅・中小企業の数が多いですが、中国では一部の国営・民営の超大手企業と、大多数の個人経営に近い企業からなりたっています。しかし、日本の企業とやり取りのしやすい中堅クラスの層が薄いことに気がついていない方が多いのです。また、日本=技術力というイメージがありますが、企業間でのやり取りになるのであれば、その技術が「海外で通用する武器になりえるのか」の検討も必要ではないかと思います。
① マッチングの相手が見つからない(事実認識)に対して→③紹介して(判断)となってしまっており、②の事実解釈がきちんとされていません。
もう一つ、中国でありがちな、事実解釈がされにくい事例を紹介しておきます。
① 日本人が減った
② 日系企業も減った
③ 売上が下がった
外務省のデータによると、平成24年には中国に15万人いた日本人が、平成26年には13万人まで少し減少しています。しかし、拠点数を見てみると平成24年は31,000ですが、平成26年には32,600にまで増加しています。(規模の縮小等はありますが)
正しく問題解決するためには、正しく事実認識、事実解釈、判断を行わねばなりません。難しく考える必要はなく、普段行っていることの延長上ですので、是非実践してみて下さい!
今回ご紹介した他にも問題解決方法は色々ありますので、興味のある方は是非お問い合わせください!