[2014年4月号] 駐在員の皆様、健康状態を定期的にモニタリングしましょう!

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    「駐在生活は好き!」「駐在生活はキツイ!」等、駐在に対するご意見は様々ですが、海外では健康維持は必須!!勤務時間、食生活、お酒を飲む頻度、運動量の減少等により、健康状態が知らないうちに悪化している駐在員の数が激増しています。
上海邁伊茲来都健康咨詢有限公司の健康診断を受診いただいた方の結果分析を下記にて記載しました。2011年には、弊社健康診断サービスをご利用いただいた日本人駐在員、又は中国人幹部の55%が高脂血症、38%が肥満、23%が肝機能障害、23%が高血圧症、19%が脂肪肝であり、2012年も同様の結果となっています。下図は、2013年12月の弊社の健康診断サービスをご利用いただいた方の主な結果をグラフにしてみました。

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 先ず、甲状腺エコー検査を受診された駐在員の60%に異常が発見されています。放置していると悪化したり、すでに治療が必要な可能性もありますので、早めに専門医に診てもらい、適切な指示を受けるようにしましょう。更に、中国では5人に1人は甲状腺疾患を抱えているとされています。甲状腺異常の原因は、ストレスや食品の問題等があるかもしれませんが、中国の約90%の食塩の中にはヨウ素が入っているので、長期間中国の塩を食べ続けると体へ悪影響を及ぼす可能性があります。
次に体脂肪率が正常値を超えている人は56%、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が正常値を超えている人は47%、高血糖値の人は3人に1人いました。肥満や脂質異常症(高脂血症)、高血糖、脂肪肝等の原因は、脂っこい中華料理や飲酒量の増加、食べ過ぎ、運動量の減少等が挙げられます。中国駐在員の間で多いと言われている動脈系疾患(心筋梗塞、脳梗塞等)のスクリーニングを行うために、頸動脈エコーを受診いただいていますが、頸動脈にプラーク(悪玉コレステロールや血栓)が溜まっていた人、又はその他の異常が発見された人が8%いました。頸部動脈異常の原因は、脂質異常症(高脂血症)、高血圧、喫煙等がありますが、早めに異常を発見し、早めに対策をとれば、心筋梗塞、脳血管病等を予防することが可能です。是非、健康診断の結果を細かくご覧になってみては如何でしょうか。