[2012年2月号] 2011年の大連市における外国人社会保険問題の変遷

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 2012年も2月になりましたが、中国では春節も終わり、会計事務所は監査業務で忙しい時期になります。
会計税務も繁忙期ではありますが、こちらも忘れてはならない「社会保険」について、2011年7月の新社会保険法公布から、1月の双基数廃止までのいきさつを今一度確認してみたいと思います。
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よくある疑問1:大連では外国人の社会保険納付は不要ではないのか?
        ⇒外国人の社会保険加入が社会保険法に明確に規定されているため、原則としては、外国人は

          社会保険に加入する必要があります。現在は実務的に納付が出来ないので、実質的には猶予

          となっています。

よくある疑問2:外国人社員の社会保険料の引当計上はしてもよいか?
        ⇒前提としては納付の必要がありますが、細則規定が出ておらず、引当計上の根拠(実際の納

          付開始時期、納付比率等の情報)が乏しいため、引当計上しないケースが多くなっています。

          監査事務所等の意見を確認するようお勧めします。

双基数制度廃止により会社負担分の上限が復活したことにより、社会保険料納付時のコストが

大幅に軽減される見通しとなりましたが、現在大連では、様子見の状態となっており、今後の動向について引き続き注意が必要です。