【2019年9月】中長期計画使いこなしてますか?

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皆様、こんにちは。マイツグループ上海事務所の池田博明です。私はコンサルティング部門を担当していますので、私の上海通信担当回では毎回会計から離れて、経営に関わることをお伝えさせて頂いております。今回は企業の中長期計画について私個人の意見を織り交ぜつつお話させていただきます。ぜひともお付き合いください!

私自身、仕事柄様々な方にお会いさせて頂く機会も多く、様々なご相談をお受けしています。色々なお悩みを聞いている中で共通項として、「それ、中長期計画を正しく作れていないのが理由なのでは?」と思うことが多々あります。今回は、そういった実際のご相談内容をもとに考えてみたいと思いますので、「うちは中長期計画があるよ!」という方も是非一緒に考えてみて下さい!

ケース①  社員のモチベーションが上がらない

こちらの企業は、中長期計画はあるという事でしたので見させていただきましたが、書いてあるのは5年間の売上推移や市場予測など数字ばかり… 中長期計画としてはある意味正しいのですが、社員のモチベーションには繋がりません。

大事なのは「社長(経営層)の思いは何なのか?」や「目標は何なのか?」といったような部分です。

よく、経営理念については書かれていますが、それがどういうことなのか社員が理解していなかったり、教えるための研修のようなものが何もなかったりします。

中長期計画に経営理念が書かれていても、まずそれを経営層が理解し、最終的に社員全員が理解しなければ、何のために働くのか意義が見出せず、モチベーションが上がらないという事につながります。

ケース②  社内で不正が起こる

こちらは中長期計画で防ぐ効果があるのか疑問に思う方も居るかと思いますが、私は効果があると思っています。リベートを持ち掛けられて断れるかどうかは本人の意思に左右されますが、その本人の意思に中長期計画が影響するからです。中長期計画のどの部分に自分が関わっているのか?自分の会社での存在価値は何なのか?などを正しく社員が理解することにより、不正の可能性を下げる事はできる、と私個人は感じています。

ケース③  日本本社へ提出するためだけの計画になってしまっている

中長期計画を作成するためには、当然莫大な時間がかかります。そこから社員に落とし込むためにはもっと時間がかかります。日本本社に中長期計画を提出すると、「根拠資料は?」や「補足資料は?」などと言われてしまい、資料作成に時間を取られ、社員に落とし込むことが出来ていない場合があります。

反対に、ちゃんとした計画は無いれけど、目標を全員で共有して、そのために毎日みんな頑張った結果、短時間で黒字化したという企業もあります。

 

いかがでしたでしょうか?もし、少しでも思うところがあれば、是非マイツまでご相談下さい。

中長期計画作成から落とし込みのお手伝い、説明資料準備等のアウトソーシングまですぐに対応致します。ちなみに、マイツは「お客様を成功へ導く」「成功のためのお手伝いをさせて頂く」ために社員一同、日々努力をしておりますので、ご相談頂けることが喜びです!