【2015年11月】中国における与信管理

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 経済の発展に伴い多くの企業は、利益および売上の最大化を目的としており、その目的追求の過程において売掛債権及び与信金額の増大を避けてとおることはできません。また与信金額の増大は不良債権や焦げ付き発生のリスクをより高めることになります。最近では、中国子会社の与信管理の失敗による日本親会社の財務トラブルが発生しつつあるため、与信管理を重視するようになってきました。

 

中国におけるビジネスの信用リスクは下記の通りです。
債務者:①支払い意欲はあるものの、一時的な資金不足が原因となって弁済が滞っている②取引相手方から納品された商品に欠陥があるため代金の支払いを拒絶している経営不振による倒産。
債権者:①取引先との信頼関係が十分ではないにも関わらず、詳細な事前調査をすることなく取引に入ってしまい、自己の債権を回収できなくなっている②債権者は、従前より債務者と取引があったので、不用意に担保を取らなかった事から、債務者がデフォルトし、債権者も多額の未回収債権が発生した③ある程度未払いのリスクがある事が予測できたのに、今後も継続的に取引を継続する必要があったことから、回収を放置していたために未回収債権が多額に膨れ上がった。

 未だ十分に信用取引市場が整備されていない中国において、漫然と取引先企業と契約を締結することは、企業自身に降りかかる可能性のある不良債権のリスクを放置するに等しいです。にもかかわらず、現状としては、債権者となる企業の側も、企業自身のリスクヘッジ能力の不足および与信管理水準の低下といった事情から、そのリスクを見過ごしがちです。
そのため、取引の第一ステップとして、事前に取引先の信用状況を把握し、どの取引先が契約の相手方として適切なのか、将来不良債権化のリスクがどのくらいあるのかについて判断する必要があります。

取引先に関する情報の収集ツール、及びその利用方法は下記のとおりです。

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弊社では与信管理に関するアドバイザリー業務を行っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。