今回は社会保険の中で最も重要な部分――養老保険を見てみましょう。
養老保険は国家が一定の法律、法規に基づき、労働者が国家の定めた定年退職に達した場合、又は年齢を重ねることに従って働く能力を喪失したことによって退職後の基本生活を保障するための保険制度です。
負担率は会社負担分が基数の22%、従業員負担分が基数の8%となっています。
次に養老保険金受給対象者の条件について確認してみましょう。
上海市城鎮従業員養老保険弁法では、養老保険金の受給対象条件を以下のように規定しています。
① 国•上海市が規定する定年退職年齢に達していること
*男性60歳、女性管理職55歳、女性一般職50歳で、勤続10年以上の者
② 所属企業及び本人が規定通りに養老保険料を納付していること
③ 92年以前に勤務し、勤続年数+93年以後累計保険料納付期間が10年に達している場合、もしくは93年以後
勤務し、累計保険料納付期間が15年に達していること
以上の3つの条件全てを満たしていれば、社会保険センターの査定によって、定年日の翌月から毎月、養老保険金を受給することができます。
最後に、養老保険金の月の支給額の計算方法について見てみましょう。
?の条件 | 計算方法 | 原方法 | 新方法 |
92年以前の勤続年数+93年以後保険料納付年数=10年以上15年未満 | 原方法のみ | ? 基礎養老金:前年度上海市平均賃金の20% ? 個人口座養老金:本人口座貯蓄額÷120 ? 過渡性養老金:勤続年数性養老金(勤続年数1年毎に×15.3元)+過渡性補助養老金(93年~97年の保険料納付状況による) |
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92年前の勤続年数+93年以後保険料納付年数=15年以上 | 2006年1月1日~2010年12月31日定年予定の人は原方法か新方法を選択可能 |
? 基礎養老金:前年度上海市平均賃金の20%(保険料納付年数15年を超えた場合1年毎に0.5%を増加) |
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93年以後保険料納付年数=15年以上 ?92年以前の勤続がない場合 |
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2011年1月1日以後に定年を迎える者 | 新方法のみ | / |