PDF版はこちら →華南通信 2024年9月号
広東省深センと中山を橋と海中トンネルで結ぶ「深中通道」(深セン-中山ブリッジ)が6月30日に正式に開通したことが発表されました。「深中通道」運営当局のデータによると、開通後1時間の通行車両数は、延べ7000台以上に達しました。
「深中通道」は、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)の核心となる交通ターミナルプロジェクトで、全長は約24kmに及びます。北にある虎門大橋とは約30 km、南にある港珠澳大橋(香港・珠海・マカオ大橋)とは約31 km離れており、設計時速は100 km、片側4車線で、高速道路の技術基準に基づき建設されています。
深センと中山間の車での所要時間が2時間から約30分に短縮することになったことにより、両地が「30分経済・生活圏」に組み込まれるようになりました。
広東省を流れる川・珠江周辺の交通ネットワーク構築において、重要な意味を持つ「深中通道」が開通したことは、車での所要時間が短縮しただけでなく、粤港澳大湾区の「相互接続」が重要な一歩を踏み出したことを意味しており、さらに多くの発展の活力が引き出されることが期待されます。