PDF版はこちら → 上海通信 2023年4月号
中国の西南地域は広いですが、経済発展の観点から言えば、重慶と成都が最も代表的です。2022年に発表された全国10兆GDP都市ランキングで、重慶は広州を抜き、4位(上位3位は上海、北京、深セン)になり、成都は7位になりました。そして、「2022年都市商業魅力ランキング」で、一線都市(北京、上海、広州、深セン)に次いで、成都と重慶がそれぞれ第5位、第6位となっています。
投資環境といえば、投資者が最も関心を持っているのは政府部門の仕事の効率と態度かもしれないです。全体的に言えば、重慶と成都の政府部門は仕事の効率が高く、受付窓口の対応もとても良いです。
次に、会社を設立する際によくあるいくつかの問題について紹介します。
事項 | 重慶 | 成都 |
営業許可書の申請方法及び審査時間 | (1)オンライン予備申請(1営業日)
(2)予備申請が合格してから、現場で正式申請を提出します。(1営業日) |
現場で直接に正式申請を提出します。(1-2営業日) |
会社設立時の優遇政策申請対応部門 | (1)商務委員会
(2)各区の町内事務所(中文:街道办事处) |
(1)商務委員会
(2)各区の町内事務所(中文:街道办事处) |
チェーン店の「一照多址」政策の実行状況について(注1) | 工商局の登記手続きでは同じ区なら、「一照多址」を認めています。ただし、特別な許可証(例:食品経営許可書)が要る経営項目について、許可証発行部門が店舗毎に単独な営業許可証の提供を要求しているかどうかは別途確認する必要があります。 | 工商局の登記手続きでは同じ区なら、「一照多址」を認めています。ただし、特別な許可証(例:食品経営許可書)が要る経営項目について、許可証発行部門が店舗毎に単独な営業許可証の提供を要求しているかどうかは別途確認する必要があります。 |
政府部門の仕事の効率と態度のほか、住民の性格特徴や生活習慣も経営者が投資する際に考慮しなければならないです。重慶人はさっぱりしていて、何をやっても焦っています。成都人の性格は温和で、仕事にもゆっくりしています。最後に、両地は外来文化の受け入れ度が高く、すでに国際都市に発展しており、外資企業の投資を大歓迎しています。
注1:「一照多址」とは、一つの営業許可書で異なる店舗を経営できることを指しています。新しい店舗を開設する際、新しい許可証を申請する必要がなくて、備案登記のみで済みます。
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