日中クロスボーダーM&Aコラム
「TEASER(ティーザー)とは?」
Q:ティーザーとは何ですか?
A:売手企業(譲渡企業)の会社概要、希望条件やM&Aをする事由などを、企業名などが特定されない範囲で記載された資料です。
解説:
TEASER(以下“ティーザー”と表記)とは?
ティーザーは、M&Aプロセスにおける買手企業との最初の接点です。譲渡企業にとって、譲受企業の初期的な関心・興味を確認できる資料となります。
ただし、NDA(秘密保持契約)を結んでいない段階のため、具体的な企業名や詳細な財務データを明示せずに記載することが一般的です。
このティーザーが買い手候補(譲受企業)の関心を引き、具体的な交渉に進む事になれば、詳細な情報を提供するためNDAを締結します。
ティーザーに記載する内容
M&Aのティーザーには、下記の項目を記載します。
- 会社概要: 譲渡企業の設立時期、事業内容、従業員数、役員構成、主な取引先など。
- 財務ハイライト: 売上高、利益、EBITDAなどの重要な財務指標。
- 市場ポジション: 市場シェア、競争優位性、市場での評価。
- 成長機会: 企業が持つ成長ポテンシャル。
- 投資メリット: 買収企業にとっての利点。
- 今後の展望: 企業の将来の計画やビジョン。
上記作成の注意点としては、社名が特定されないよう工夫する必要があります。
日中クロスボーダー案件におけるティーザー
日中クロスボーダー案件では、言語や文化の違いが障壁となることがあります。ティーザーは、これらのバリアを克服するために、双方が理解しやすい形式と内容で情報を提供することが求められます。また、両国の市場動向やビジネスチャンスを理解してもらうことが特に重要です。