[2015年10月]解説 事業計画作成のポイント

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 事業計画の作成場面としまして、例えば、新しいプロジェクトの立ち上げ、現在
のビジネスの拡大等が想定されますが、その際、金融機関や親会社から融資を
受けるために「事業計画書」を通して説得が必要になる場合があります。
事業計画書は主に①理念、ビジョン等の事業が必要とされる背景などを文章で
表現する部分②売上利益計画、キャッシュフロー計画等の数値で表現する部分
から構成されます。今回は①が確保されたことを前提にした場合、事業計画書の
数値部分について作成方法を解説いたします。

 

 

1.事業計画書の数値部分の構成について

① 作成順序
  一般的には、計画損益計算書(P/L計画)の作成→計画キャッシュフロー計算書
 (C/F計画)→計画貸借対照表(B/S計画)の作成という流れで計画財務諸表を作
 成していきます。

② 具体的な作成のチェックリスト

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2.作成ツール
 上記の各計画は主にExcelで作成しますが、ポイントは各計画を自動的に連動
(算式を入れる)させるように作成することです。連動項目は次のとおりです。

・P/L計画の税引後利益=C/F計画のスタートの利益

・C/F計画の期末資金残高=B/S計画の貨幣資金残高

・P/L計画の売上高=売上計画の合計値

・売上計画の売上単価や数量といった最小単位の変化→P/L計画の売上高

 


目標利益が確保されているか、資金調達のタイミングが適切か、が判明しやすく
なります。さらにその後、実績値と比較し、差異について原因分析を行えば、経営
管理に役立つツールとなるでしょう。