[2014年7月号] 中国における事業再編について

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 近年、経済のグローバル化に伴い急激に変化したビジネス環境に適応するべく『選択と集中』が、各企業にとって大きなテーマとなっています。中国に進出している日系企業にとってはビジネス環境の変化以外にも、人件費の高騰や優遇税制の撤廃等の逆風もあり、事業再編を検討している企業も増加しているのではないかと考えられます。
中国においては、事業再編について多様な方法が認められているものの、各企業の目的に合致した方法を適用する必要があります。今回は主要な方法である①清算(通常清算)②持分譲渡③組織再編④個別譲渡について概要、留意点を見ていきたいと思います。

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  上述の通り、中国における事業再編については当局の承認が必要となる場面も多く、目的を達成するまでの所要時間等に大きな影響を与えることが考えられます。また、どの方法をとってもメリットとデメリットがあるため、事業再編を検討されている各企業においては自社のおかれている経営環境や市場の動向、取引先との関係性等を総合的に検討して、目的に合致した方法を適用する必要があります。