2019年1月25日に中国人民銀行は≪中国人民銀行の企業銀行口座許可に関する決定≫を公告し、実施しました。上記の≪決定≫により2019年2月25日から全国範囲で地域を分けて、順次、企業銀行口座許可を取消し、2019年年末前に全面的に廃止することになります。
2019年4月26日には、中国人民銀行広州分行が≪企業銀行口座許可の取消しに関する通知≫を公布しました。広東省内では2019年4月28日から、全面的に企業銀行口座許可の取消しを実施します。中国国内で法により設立される現地法人、非現地法人企業、個人経営者(以下、「企業」と称する)が、広東省内銀行で基本口座、臨時口座の開設や、変更・抹消などをする際には、承認制度から届け出制度に変更されます。そのため、中国人民銀行が開戸許可証を今後発行することは一切ありません。つまり、企業が開戸許可証を他の手続をする際の証明書類に用いることはできなくなります。
今後は、企業が銀行で基本口座、あるいは臨時口座を開設する場合、銀行は規定により審査を完了した後、その場で口座を開設してくれます。その日から、口座への送金や着金などの業務も可能です。既に発行された開戸許可証を持っている企業は、今後の変更手続、あるいは抹消手続の際に、銀行へ元の開戸許可証を返還することになります。
企業銀行口座許可が廃止された後、企業が一般口座、専用口座、臨時口座を開設する際には、その銀行に基本口座の番号を提供しなければなりません。そのため、まずは基本口座を開設して、番号を取得してから銀行に知らせます。
開戸許可証が廃止されることによって、銀行の口座開設手続は今までよりもっと簡単で便利になります。同時に、審査プログラムの簡略化になり、企業は大量の人材コスト及び時間コストを節約することができます。