[2008年10月号]わかっちゃいるけど、変えられない!カイゼンの第一歩は?

 

利益が何年も上がらない・・・
製造コスト、営業コストがどうもかかりすぎる・・・
不良品がなかなか減らない・・・       
 
日本人トップ層は、何とかしようと会議で檄を飛ばし、次々と指示を出す。
でも、熱い想いは居並ぶ現地幹部・管理者の頭上を素通りし、皆の顔には
何となく冷めた表情が浮かんでいる・・・。
 
よくあるシーンです。
いわゆる“空回り”状態です。
日本人トップ層にとっての“当たり前”が、現地幹部・スタッフの“当たり前”になっていないのです。
 
では、どうしたら良いのでしょう?
 
カイゼンの第一歩は、トップ層が自らの“熱い想い”をいったん横に置いて、
現地幹部・スタッフの思考回路・行動様式を“在りのまま”に見ることです。
何を考えているのか・・・。どういう行動をとるのか・・・。
現場に足を運んで声を掛けたり、食事を共にする時間をつくったり・・・。
時間をかけて、自分の腑に落ちるまで、“在りのまま”に見ることです。
そのうち、ハッと気が付く時が来るでしょう。
 
その時、“熱い想い”をどうやって伝えたらよいのかわかるはずです。
“熱い想い”をどういうレベルで伝えればよいのかわかるはずです。
 
わかったら、今度は、現地幹部・スタッフの腑に落ちるまで、“繰り返し”
“反復して”
“熱い想い”を一つずつ、具体的に伝えていきましょう。
現地幹部・スタッフの“当たり前”になるまで、“繰り返し”“反復して”
伝えていきましょう。
 
古今東西、“相手の気持ちがわかる人は、相手から信頼される”といいます。
 
イライラ、カリカリする前に、できる事から始めましょう!
きっと良い方向へ
向かって動き出します。