PDF版はこちら →ミニかわら版 2025年1月1日号
皆様明けましておめでとうございます!!今年の干支は「乙巳(きのと・み)」。「乙」の意味は「困難があっても紆余曲折しながら進む。しなやかに伸びる草木」の意味。「巳」は蛇が脱皮するから「再生と変化!!」今年も困難はあると思いますが、脱皮を繰り返し皆様と共に成長して行ければと考えていますので、今年も宜しくお願いします。
国民民主党から103万円の壁増額要求もあり、なかなか決まらなかった25年度の与党税制大綱ですが、年末に漸く発表!!その骨子を説明したいと思います。
改 正 項 目 |
内 容
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年収103万円の壁の是正
⇒123万円までサラリーマンは所得税の課税なし!! |
・2025年度から123万円に引き上げる!!
従前、給与所得者は、給与所得控除55万円+基礎控除48万円=103万円までは、所得税の課税なし!
2025年から、給与所得控除・基礎控除をそれぞれ10万円、合計で20万円アップさせる。
⇒給与所得控除65万円+基礎控除58万円=123万円までは課税なし
⇒国民民主党が提唱する178万円までのアップは2026年度以降、控除額を徐々に増加させることで対応。
上記所得控除は、2025年度の年末調整で行われる予定。
※住民税は、給与所得控除が同じく10万円アップし65万円に、基礎控除額43万円は据え置かれますので、年収が108万円を超えると課税になります!!
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大学生(19歳から22歳)の子を持つ親の特定扶養控除の引き上げ | 左記該当の特定扶養家族の年収を103万円から150万円に引き上げる。 |
高校生(16歳から18歳)の子を持つ親の扶養控除現行の維持 | 2024年度の税制改正で、2025年度から当該扶養控除を38万円から25万円、住民税では33万円から12万円に縮小予定であったが、2026年度税制改正まで持ち越し!! |
iDeCoとDCの掛金限度額の引き上げ | 会社員がiDeCo(個人型確定拠出)と企業型確定拠出年金(DC)を併用した場合の合計限度額を月7,000円上げ6万2,000円とする。月2万円だったiDeCo単体の掛け金上限は取り払う。 |
尚、中小企業の軽減税率の特例(所得800万円以下の税率15%)は、適用期限を令和8年度末まで2年間延長されました。