【日中クロスボーダーM&Aコラム】赤字企業でも売却できた事例の紹介

日中クロスボーダーM&Aコラム

 

「赤字企業でも売却できた事例の紹介

 

Q:赤字続きの中国現地法人の売却を行いたいのですが、可能でしょうか。

 

A:赤字続きの企業でも売却できる可能性を十分に持っています。最も重要なのは、事前調査で売りポイントをしっかり見出し、興味を示す買手を見つけることです。

解説:赤字が続く企業の売却を検討する場合、適切な買手を見つけて成功裡に売却を行うには、幾つかの重要なステップとストラテジーが必要になります。以下は 設立以来数年間、月次では一、二度単月黒字はあったものの、年度ベースでの黒字化は一度も実現できなかった企業で、他のコンサルティング会社から「清算」の道しかありませんと、宣告されました某中国現地法人企業について、弊社が譲渡成約を実現させた実例がありますので要約します。

 

1.財務状況をしっかり把握して、赤字の原因を明確にする

赤字の原因(一時的なものかまたは構造的なものか)をしっかり分析し、赤字の原因を買手候補に正確に開示して、売却理由や今後の方向性を明確に伝えることで、相互の信頼関係の構築を図る。

 

2.売りポイントの見出しとシナジー効果に注目

赤字が続く企業でも、買手にとってメリットと思われるものがあれば売却実現の可能性は断然高くなります。
例えば:
  1. ・ブランドや顧客基盤の価値⇒顧客ベースやブランド力、または特定の市場における競争力を持っている企業であれば、その価値を買手にアピールすることができます。
  2. ・独自技術や特許⇒技術的な優位性を持っている場合、買手(特に中国国内企業)にとって非常に大きな魅力となります。
  3. ・シナジー効果に注目⇒買手企業の製品(事業)との関連性に注目して、シナジー効果が期待できる買手候補をソシングして選定する。

 

3.最適な売却条件設定と契約の工夫

赤字企業の売却には通常より多くの複雑な要素が絡むため日中両方の商習慣や異なる法制度を尊重した取引条件の設定、交渉過程を持つことが重要になります。