【日中クロスボーダーM&Aコラム】一般的なM&Aとは?

日中クロスボーダーM&Aコラム

 

「一般的なM&Aとは?

 

Q:日本でもM&Aという言葉が一般的になって来ました。一般的なM&Aについてご教示下さい。

 

A:M&Aという文言は、「Mergers」(合併)&「Acquisition」(買収)という頭文字を取った意味で、即ち合併と買収になります。

解説:

1.合併について

合併とは二つ以上の会社が一つになる事を指し、手法には吸収合併と新設合併があります。

(1)吸収合併:二つ以上の会社が一つの会社(合併会社)に吸収される(被合併会社)方式です。吸収合併では、合併会社に被合併会社の資産、負債、人材などの包括的な資産、負債が引き継がれ、合併後被合併会社は清算する事になります。

(2)新設合併:二つ以上の会社の包括的な資産、負債が新たに設立 (新設会社) された会社に引き継がれ、新設会社以外の会社(被合併会社)は合併後清算する事になります。

 

2.買収について

買収とは、企業の全部又は一部を買手に譲り渡す事を指し、手法には株式売買、事業譲渡、資産譲渡の方法があります。

(1)株式売買:譲渡企業の出資者の株式を買手企業が取得する方法です。

(2)事業譲渡:譲渡企業の一つ又は複数の事業部門の資産、負債、人材などを切り出し、買手企業が当該事業部門を取得する方法です。

(3)資産譲渡:譲渡企業の資産、負債の内、買手企業が必要とする資産、負債のみを取得する方法です。