
PDF版はこちら →ひろよしくんのみみ 2025年11月号
~企業を一枚岩にする方法はこれだ!!~
先月 10 月 13 日、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマにした大阪・関西万博が終了しました。入場者数は 2500 万人を超え、興行利益も 230~250 億円程度になったとの事。吉村大阪府知事は「皆さんの支え、参加があり 6 か月間世界が一つになった!!」と述べています。
日本の政治は自民党の総裁選で高市氏が選出されましたが、公明党が自公連立から離脱、高市氏が立憲民主、国民民主、日本維新の会に声がけ。日本維新の会が高市氏に 12 の政策実現項目を突きつけ、高市氏が 12 項目の政策実現に基本合意したので自維連立政権が誕生することになりました。
そして首相首班指名選挙で立憲民主党の野田氏に勝利し、日本初の女性総理大臣が誕生することになりました。短期間に合意形成する決断力は、高市氏も維新の吉村代表もすごいと思います。
今月は、このような群雄割拠時のリーダーシップ論について考えてみたいと思います。
リーダーシップを取る上での重要な要素と、そのファクター及びその内容について一覧表にまとめてみました。
| 重要な要素 | 重要なファクター | 内容 | 
| 明確な「大義名分」と ビジョンが提示できる  | 
なぜ戦うのか? 「大義名分」を明確にする  | 
 単なる権力闘争や私利私欲で戦うのではなく、組織全員が共鳴できる高い理想を掲げる 
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| 具体的な未来像を描く (ビジョンの明確化)  | 
 後戻りできない少子高齢化という事実の中で、如何に日本を安定、成長、活性化するか!!⇒経済の揺るぎない安定成長、外交・安全保障政策、エネルギー政策の見直し(原発の活用を含む)、物価上昇より所得の伸びを優先する政策などの明確化 
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| ビビットな状況判断と 決断力  | 
情報収集の重要性を知る | 正しい戦略を立案するには、正確で迅速な情報収集がカギを握る | 
| 果断なる決断 | 情報が正しいかどうかを確認し、その情報をもとに将来の経済環境を見据え、リスクを怖がらず胆力をもって決断を下す | |
| 人材の登用と活用 | 能力主義の徹底 | 身分や出自に捉われることなく有能な人材を広く登用する。武勇だけでなく智謀に長けた軍師、内政・外交に秀でた官僚など多様な人材を集める | 
| 信頼と権限委譲 | 登用した人材は信頼し、その能力を十 分に発揮できる権限を与える  | 
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| 柔軟な戦略と外交 | 同盟の活用 | 群雄割拠の中では、中枢部分で基本思想が 合う敵とは同盟を結び(遠交近攻)、敵対 勢力を分断・孤立させる  | 
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 孫氏の兵法 
戦わずして勝つ 
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軍事力だけでなく、外交交渉や懐柔工作を通じて戦わずして勝つ方法がないか常に心掛ける | |
| 不断の自己研鑽と 学習  | 
教養と見識を 身に着ける  | 
リーダーはトップとして常に兵法、歴史、広範な知識を学び、深い見識を身に着けていなければ人はついてこない | 
| 過去を捨てる 勇気を持つ  | 
人間成功したことは忘れられません。過去の成功体験に固執せず、常に新しい技術や戦術、考え方にブラッシュアップする | |
| カリスマ性と 人心掌握術  | 
率先垂範 | 山本五十六語録「やってみせ、言って聞かせ、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ!!」 | 
| 恩賞と罰則の 明確化  | 
功績に対しては惜しみなく報い、規律を乱すものは、泣いて馬謖を切る覚悟が必要(諸葛孔明、織田信長になれ!!) | 
世界の政治と経済は、アメリカ一強時代から、米中の二強時代。G7から G20⇒グローバルサウスの時代。産業では、車はガソリン車から EV、PHV の時代。IT では、GAFAM から AI の時代に大きく変化しようとするこの時期こそ、真のリーダーの資質が問われるのではないでしょうか。
