PDF版はこちら →ひろよしくんのみみ 2024年8月号
~ 強い、継続企業を作る方法はこれだ!! ~
先月、2024年パリオリンピックが開幕しました!パリオリンピックでは何個のメダルを獲得してくれるのでしょうか?選手の皆さんに熱烈な応援を送りましょう!!
アメリカ大統領選では、共和党トランプ大統領候補の狙撃事件が発生。本人は右耳を負傷、集会参加者1人が死亡、2人が重傷を負いました。
また、民主党候補のバイデン氏が撤退を表明。民主党は副大統領のハリス氏がこのまま正式に党の指名を獲得できるか注目されるところです。
日本では夏のボーナス支給の真っ最中、大手企業の夏のボーナスは、平均98万円。1981年以降、過去最高の金額となりました。我々はデフレ経済からインフレ経済への思考回路に頭を変換する必要がありそうに思うのですが???つまりコスト削減思考から売上拡大思考への転換です。今月は、この売上を拡大する方法について、ハイデイ日高の経営戦略が参考になるのではと考えて、取り上げてみました!
ハイデイ日高は、首都圏を中心に600店舗ほど中華料理店を展開しています。『駅前に「日高屋」がある、そんな当たり前の風景を見て、お客様に美味しい料理を低価格で提供し、ハッピーな日(ハイデイ)を過ごして頂く。そして、その事を通じて会社の発展、従業員の幸せと社会への貢献を実現する!』というビジョンを実現する為に、①立地、②味、③価格、④サービスにこだわりを持っています。
4つのこだわり
こだわり | 条 件 |
理 由 |
①立地 | 店舗は駅前の、しかも1階 | サラリーマン、学生、女性の方など、老若男女が入店し易い、利用できる |
②味 | より美味しく、飽きのこない味 | リピーターが増える⇒口コミ⇒顧客の増大。
特に日高屋を支えるラーメンは、素材にこだわり、麺は厳選した小麦粉を使用し、真空ミキシング製法により喉越しの良い麺に仕上げ、スープは丸鶏・鶏がら・豚などの良質で栄養豊富な原料を使用。 餃子も専用の小麦粉を使用し、皮は“もちもち”、中は“ジューシー”に仕上げる。 |
③価格 | 安心の低価格 | ラーメン、餃子、定食類を低価格で提供し、お客様をロイヤルユーザーにする |
④サービス | 真心を込めた丁寧でスピーディーサービス | フレンドリーな笑顔、スピーディーなサービスでお客様に喜んで頂くとともに、クレンリネスのレベルアップを図りリピーター客を掴む |
コロナ下でも生き残れた根源には、このこだわりがあったからではないでしょうか。
直近5期の経営状況の比較
(単位:千円)
2020年2月 | 2021年2月 | 2022年2月 | 2023年2月 | 2024年2月 | |
売上高 | 42,209,743 | 29,563,909 | 26,402,538 | 38,168,283 | 48,772,224 |
経常利益又は経常損失 | 4,112,363 | △2,778,805 | 2,586,650 | 2,470,766 | 4,756,790 |
資本金 | 1,625,363 | 1,625,363 | 1,625,363 | 1,625,363 | 1,625,363 |
総資産 | 32,498,081 | 25,726,628 | 27,301,050 | 29,181,385 | 33,264,645 |
総資産経常利益率 | 12.65% | △10.80% | 9.47% | 8.46% | 14.29% |
売上高経常利益率 | 9.74% | △9.39% | 9.79% | 6.47% | 9.75% |
総資産回転率 | 1.29回 | 1.14回 | 9.67回 | 1.30回 | 1.46回 |
投下した資産に対する利回り(総資産経常利益率)が10%を超え、その原因となる売上高経常利益率が10%弱、総資産回転率も年1回転を超えており素晴らしいです。
2021年2月期はコロナの影響をもろにかぶり、経常損失となりましたが、2022年2月期には持ち帰り商品の対応などで経常利益を黒字に転換、2024年2月期には2020年2月期を超える売上高、利益、総資産経常利益率、売上高経常利益率、総資産回転率となっています。特に低価格帯で勝負する飲食店で、経常利益率が二桁近くになっているのはハイデイ日高だけではないでしょうか。
そして神田 正会長は、2006年東証一部(現プライム市場)に上場した際、社員持ち株会を作り、自己の持株10億円を社員に譲り、社員の資産形成に役立てています。
⇒社員の幸福!!