~旧態事業から新規事業を生み出す方法はこれだ!! ~
先月15日に米中貿易交渉をめぐる第一次合意が締結され、これで少し貿易戦争に歯止めが掛かるのではないかと考えています。
しかし、中国の2019年度のGDPは6.1%成長と89年に起こった天安門事件以来の低い成長率で終わりました。何とか年初予測の6.0%~6.5%の間に納まりましたが、今年度以降の米中貿易戦争、高齢化社会の進捗状況、香港問題から敗北を屈した台湾大統領選の影響をジックリ読み解かなければならないのではと考えています。
さて、今月は日販グループホールディングスの再生戦略を研究したいと思います。
日販といえば、出版流通ルート取次店のビッグ2の一つですが、アマゾンが2000年からネット通販を開始、2014年にはNTTドコモが電子雑誌の読み放題サービス「dマガジン」を開始して2018年には、取次店の売上総額9,400億円と、1996年の約50%まで落ち込んでいます。
ネット通販での書籍販売: 約2,000億円
タブレット型電子出版物の販売:約3,000億円
減少した約9,400億円のうち、5,000億円はネット通販や電子書籍に流れていますが、残りの差額4,400億円は、スマホ普及などを要因とした読書離れと推測されます。
この読書離れを無くす方法として、蔦谷書店はスターバックスと組み、書店でユックリお客様が本を読める新事業を展開していますが、日販グループホールディングスは次のような新規事業を立ち上げ一定の成果を上げています。
蔦谷書店の成功例も参考にしたのか、リノベーション事業部は、次のような施策を実施しています。