~ 商品開発の秘訣はこれだ!! ~
原油高、材料高でコスト吸収できずに苦戦を強いられている企業が多い中、自然界では、岩手・宮城内陸地震が発生。本当に自然の凄さと怖さを まざまざと見せつけられています。ご不幸に遭われた方に謹んでご冥福とお見舞いを申し上げたいと思います。
今月は、ユーザーの情報を上手く吸い上げ、ソフト業界で活躍している建築・土木・測量CADシステム製作・販売会社の福井コンピュータ(東証一部上場)を ご紹介したいと思います。
福井コンピュータの財務内容
2008年3月期 | 2007年3月期 | |
売上高 | 7,570百万円 | 7,364百万円 |
経常利益 | 820百万円 | 1,019百万円 |
売上高経常利益率 | 10.8 % | 13.8 % |
総資産 | 6,393百万円 | 6,334百万円 |
自己資本比率 | 74 % | 72 % |
2008年3月期は、少し業績を落としていますが、自己資本比率74%とは羨ましい限りです。
この収益の源泉は何処にあるのか?
<第一>
経営は、社員を含めた全員経営であるべし!!
福井コンピュータの小林社長は、以前の会社で労働組合の委員長をしていた事もあり、会社の私物化を嫌い、社員も労務出資をしてくれている投資家であるという認識。
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ユーザーに合う商品を一緒に探し、開発しようよ!!という仲間意識。
<第二>
商品開発は営業が行うべし!!
普通、CAD製作・販売会社の場合、社員構成ではSEやプログラマーが多いのが常識。
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CADシステムは、ユーザーに使って貰って初めて意味のあるもの。
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ユーザーのニーズを一番身近に掴んでいるのは、営業マン。因って営業マンが商品開発を行う。
<第三>
販売店任せにしない!!
従来のコンピュータソフト制作・販売会社は、販売代理店を設けて代理店に売ればそこで売上げは完了。
(販売代理店任せ、押し込み販売可能)
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販売店へは、直販のみ。卸売りはしない。
(代理店は、在庫を持つ必要なし。)
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販売店バッティングの調整はしない(頑張って、売った販売店に納品)。地域独占権などは与えない。
営業マンからユーザーのニーズを把握して出来ているソフトだけに、
強気、強気!!