PDF版はこちら →人事労務通信 2025年6月号
最近の急速なAIの進歩により近い将来コンサルタントの多くが不要になるのではないかと言われています。実際に弊社では人事制度策定コンサルティングを提供してまいりましたが、AIを活用することで、人事制度策定業務のかなりの部分を自動化できることが分かってきました。ただし、単に「うちの会社の人事制度作って」と簡単なプロンプトを与えるだけで、理想的な人事制度が得られるわけではありません。
優れた人事制度をAIに作成させるためには、まず、自社が求める制度の具体的な要件や特性を、丁寧かつ詳細にAIに指示する必要があります。また人事制度は制度ポリシー、職種等級体系、評価体系、報酬体系、既存制度からの移行措置および運用手順等々の各項目にわたり、相当量のコンテンツとして作りこむ必要があります。さらには日系企業の場合、経営層の帰任と新任への引継ぎにより、制度運用が適切に行われなくなってしまうというリスクがあり、単なる手順書だけでない「運用マニュアル」の整備も是非行っておきたいところです。
よって、AIによる策定では、上記の各パーツごとに手順を踏んで、自社のニーズを正確に指示する必要があり、かつそれぞれのパーツが正しく整合するようにコントロールすることも求められます。また、AIが出力した結果が期待通りでない場合には、それを修正するための工夫も必要ですが、これも必ずしも容易な作業ではなく、「ああ、まだもうしばらく、コンサルタントの存在価値はあるなあ」と実感させられる局面です（笑）。
さて、弊社では現在、このようなAIを用いた人事制度設計のノウハウをより高い精度で確立し、クライアント企業様にご提供すべく、適切な策定フローおよびプロンプトの設計とAIエージェントへの組み込みに取り組み始めました。この取り組みを通じて、AIがより高度で適切な人事制度を作成できるようになることを目指しています。
そこで今回、この新しいサービス開発にあたっての、限定モニター募集を行うことに致しました！
もし、本通信をお読みになっているあなたの会社が、ちょうど自社の人事制度を新たに作成したい、あるいは既存の制度を改訂したいと考えているならば、是非、弊社のこのサービス開発モニター企業としてご協力いただけませんか。通常、人事制度策定コンサルティングをご発注いただくには、中小規模の企業様で数十万元、大手企業様ならそれ以上のコンサルティングフィーが掛かります。
今回は、AI策定モニターとしてのご協力をいただく条件で、特別に10社限定で3万元/社で提供いたします。当然ながら作業の大部分はAIに行わせる予定ですが、万が一、AIが予期せぬ問題で上手く制度を策定できない場合でも、安心してください。弊社の経験豊富なチーフコンサルタントが、従来の手法を用いて制度の策定を完了させ、責任を持って納品いたします。
この機会をお見逃しなく！6月末までにお申し込みください。お申込みいただきました順に準備作業に入り、3~5社ずつの集合研修スタイルを併用して、制作に着手する予定です。納品は着手から約2ヶ月後を想定しています（これも従来手法ならあり得ない納期ですが、モニターという性質上、納期保証はご容赦ください）。
詳細は下記までお問い合わせください。
