新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、2014年の第1回目のクイックマイツ通信では、毎年続く最低賃金上昇の展望について、考えてみたい
と思います。
人力資源社会保障部は、「最低賃金規定」の中で最低賃金を少なくとも2年に一度調整することを企業に
求めています。
2013年10月末までに22地域(省・自治区・直轄市)で最低賃金が引き上げられました。
毎年続く大幅な上昇は、製造業を中心に業績悪化の要因になっているとの懸念が聞かれますが、この上昇は
果たしていつまで続くのでしょうか。
2013年、国務院は「所得分配制度改革の深化に関する若干意見」の中で、2015年までに最低賃金水準を、
平均賃金の40%まで引き上げる数値目標を掲げました。
そこで、現在の状況を見てみると
地 域
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最低賃金(2013年)
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平均賃金(2012年)
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比率(%)
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目標(%)
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北京市
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1,400元
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5,223元
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26.8
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40
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上海市
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1,620元
span>
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4,692元
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34.5
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江蘇省
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1,480元
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3,832元
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38.6
|
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広東省
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1,550元
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5,215元
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29.7
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上海市や江蘇省では、目標の40%に近づいていますが、北京市や広東省では目標値を大幅に下回って
います。
今年も、多くの地域で平均賃金の上昇率を上回るペースでの最低賃金水準の引き上げが行われそう
ですが、今後はそろそろ上昇ペースが落ち着いてくる地域や、まだまだ高い最低賃金の上昇率が続き
そうな地域など、地域によって分かれてきそうです。
去年は、20%を超える大幅な最低賃金の引き上げが行われた地域が散見されました。今年も目標値との乖離が大きい地域は注意が必要です。