帳簿締めの後、財務諸表が作成されます。貸借対照表の中の数字は、会社の財政状態を表します。この数字の中身、裏付けとなる根拠資料を定期的に点検しなければ数字の適正性を担保できません。
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勘定科目 |
点 検 手 続 の 例 |
1 |
現金 |
現金実査の結果は、帳簿残高と一致しているか。 |
2 |
銀行預金 |
帳簿残高は、銀行残高照合表(「中国語:?行???」)と一致しているか。一致していない場合、調整表が作成されているか。 |
3 |
売掛金 |
長期滞留の売掛金が存在していないか。存在している場合、原因の報告を受けたか。定期的に販売先と残高照合を実施しているか。 貸倒引当金の計上は適切であるか。 |
4 |
受取手形 |
受取手形の実査の結果は、帳簿残高と一致しているか。全て銀行保証の手形であるか。 |
5 |
前渡金、 その他未収金 |
長期滞留の残高が存在していないか。存在している場合、原因の報告を受けたか。 |
6 |
棚卸資産 |
直近の実棚で、棚卸差損益が発生していないか。長期滞留、不良品の集計ができているか。処理する予定があるか。 棚卸評価引当金の計上は適切であるか。 |
7 |
固定資産 |
直近の実棚で、台帳は現物と一致しているか。遊休状態の機械が存在していないか。 |
8 |
買掛金、前受金、その他未払金 |
長期滞留の残高が存在していないか。存在している場合、原因の報告を受けたか。 |
9 |
未払税金 |
増値税、企業所得税などの税金について、納税申告書上の数字は、帳簿残高と一致しているか。 |
帳簿点検を実施した場合、実施方法及び結果について管理層へ報告し、書面で保管する必要があります。発見された問題の処理について、会計上と税務上のインパクトも検討しなければなりません。
健全な財務、会計、税務の体制を構築するため、帳簿点検の実施のご検討をお願いします。