IFRSについては、日本においての適用の方向性も定まらないまま不要論や絶対必要論等極端な議論が迷走し、一番影響を受ける実務家の方たちへの影響についての議論がないがしろにされているような風潮があり、私個人としても危惧をしている状況でございます。
日本の上場企業おいて、任意適用を表明した企業が2012年12月末段階で10社とペースは非常にゆっくりですが、増加しています。また、非上場企業においても、現在の不透明な経営環境を鑑みると、海外企業との戦略的アライアンスも増えてくるのではないかと考えられる為、会計基準の共通化ということは極めて重要なポイントになるのではないかと考えます。また、中国ではIFRSのフルコンバージェンス(収斂)が完了はしているものの、実務レベルではまだまだ税務基準に引っ張られた会計処理が行われていることが実情だと思われす。
ともすると、IFRSは非常に理解が難しく、適用については、非常にエネルギーが必要だと考えられていますが、今回は中国において影響度の大きいと思われる4項目及び確認ポイントを列挙したいと思います。
この他についても、確認するべき項目やポイントもありますが、一般的な中国の製造業で重要な影響がある項目は上記4点であると考えます。IFRSを敬遠してきたクライアント様も手始めにまずは上記項目から、確認してみてはいかがでしょうか?