~ 企業の安定成長をもたらす方法はこれだ!! ~
PDF版はこちら →ひろよしくんのみみ 2024年10月号
アメリカでは大統領選、日本では自民党総裁選と世界と日本に影響を与える選挙戦が行われています。日本では過去最多の9人が立候補する乱立選挙となっていますが、石破氏か小泉氏か?どちらが勝利しても、少子高齢化が加速していく中で、高齢化問題、それを支える経済問題を解消できる外交に強いトップが出てきて欲しいものですね。
高齢化問題と言うと、医療、介護の問題になるわけですが、今月は医師、看護師、介護士に白衣を提供しているナガイレーベン株式会社の安定成長戦略について書いてみたいと思います。
ナガイレーベン株式会社の概要(2023年8月現在)
項 目
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内 容
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名称
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ナガイレーベン株式会社
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本店所在地
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東京都千代田区鍛治町2丁目1番10号
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業種
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各種白衣類の販売並びに輸出入、病院用靴・靴下の販売
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資本金
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19億2千5百万円(端数は切り捨て)
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従業員数
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連結:511名、単体:126名
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事業所
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国内:本社含め8支店、国外:1支店(台湾)
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グループ企業数
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生産企業1社、物流企業3社
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沿 革
年 度
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事 柄
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1915年 | 永井光次が東京 神保町に白衣専門店を個人で開業!!100年企業!! |
1941年 | 同業7店と合同で東京衛生白衣株式会社を設立 |
1950年 | 東京衛生白衣株式会社を解散し、永井光次、澤登辰郎とで株式会社永井商店を設立!! |
1965年 | 澤登辰郎が社長に就任 |
1969年 | 白衣製造部門を拡充する為、ナガイ白衣工業株式会社を設立。 多用途白衣から医療用途白衣専門の製造販売会社に転換 |
1971年 | 国産初のポリエステル100%ニット白衣を開発・販売 |
1974年 | 病院リネンサプライ業ルートの新開拓を全国的に展開 |
1979年 | ナガイ株式会社と社名変更 |
1980年
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デザイナーやまもと寛斎とライセンス契約を締結
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1982年
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デザイナー花井幸子とライセンス契約を締結
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1988年
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ナガイ株式会社を分社して、統括会社と研究開発・製造・販売部門を分離
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1994年
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ナガイレーベン株式会社と社名変更
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1995年
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株式店頭公開(2001年東証2部上場。2022年東証プライム市場に移行)
高齢化社会に対応した第二の商品を開発 |
1998年
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台湾台北市に台北支店を開設
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2020年
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新型コロナウイルス感染防護服60万枚を厚労省に納入
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社長の澤登一郎氏が唱える会社経営は、新型コロナウイルス感染症の影響で、今まで当たり前であった事が当たり前でなくなる中で、如何に企業を安定成長させるかにあります。その為には、人を信じる力、ブレない力で利益を計上し、社会に貢献する。この原理原則を常に探求する事と説いています。
直近5期の経営比較
単位:千円
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2019年8月
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2020年8月
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2021年8月
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2022年8月
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2023年8月
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売上高
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16,785,667
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17,066,476
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17,563,397
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17,745,488
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17,181,958
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経常利益
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4,990,927
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5,031,958
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5,306,315
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5,139,967
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4,673,189
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総資産
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44,281,128
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44,931,749
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46,428,904
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47,347,978
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47,377,716
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総資産
経常利益率
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11.2%
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11.2%
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11.4%
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10.9%
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9.8%
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売上高
経常利益率
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29.7%
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29.5%
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30.2%
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29.0%
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26.2%
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総資産回転率
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0.38回
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0.38回
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0.38回
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0.38回
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0.36回
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ナガイレーベンは投下した資産に対する利回りが、通常の企業であれば5%もあれば素晴らしい企業ですが、9.8~11.4%と平均の倍以上あります。その要因となる売上高経常利益率は、26.2%~30.2%と群を抜いて高く、総資産に対する回転率は少し低い気がしますが、安定成長という観点から見れば超優良企業と言えます。